【咲グラス】蕾グラス

ウイスキーの力強さを追求するグラスであるため、ウイスキーを飲みなれた玄人の方はもちろんのこと、少量でもしっかりとした味わいを楽しめるため、ハーフショットにも適しており、ワンショットの分量ではハードルが高いとお感じの方や、少量ずつ様々なウイスキーを試したい方にも適しているとも考えられます。
 

【グラスの特徴】

⚫︎ハーフショットでもワンショットと引けを取らない濃厚さを最後まで楽しめる
ウイスキーの液面の広さが飲み始めから飲み終わりまで保たれることで、香り立ちの良さがキープされます。
また、少量でもスワリングをすることが容易で、飲み始めから飲み終わりまでの香りの変化を楽しむことができます。
すなわち、蕾から花が開くように、スワリングによって、ウイスキーの持つポテンシャルを徐々に開花させていく楽しみがあり、ウイスキーと長い時間向き合いたくなるグラスです。
 
⚫︎窄(すぼ)めた口径によりダイレクトに力強く味わえる
蕾(つぼみ)の様なシェイプは、香りを凝縮し、ウイスキーの特徴をダイレクトに味わうことができます。
飲み進めても液面と鼻との距離が近く、最初の飲み口(アタック)が強いだけでなく、最後までその力強さを楽しむことができます。
また、ウイスキーの粘性を強く感じる為、ハーフショットでもワンショットと引けを取らぬ満足感を得て頂けると思います。
そして、アルコール感だけでなく樽由来のウッディな香りやピート、そしてウイスキーによっては甘味も強く味わうことができ、ウイスキーの特徴が増幅されて厚みのある骨格(ボディー)を味わうことができます。
ウイスキーの様々なコンテンツがブーストされ、ひと口ひと口噛みしめてウイスキーと長い時間向き合いたくなるグラスです。
 
⚫︎咲グラスの良さを受け継ぐ
グラスの大きさ(高さやステムの長さ)そして、非日常さを感じさせる軽さは咲グラスの良さを蕾グラスに受け継ぎました。
咲グラスと同様に、ステムに添えた手はグラスのボールに直接触れることはなく、ウイスキーの急激な温度変化を防ぎます。また、ステム(グラスの持ち手の部分)は、液体に浮遊感を感じさせるほどすらりとした長さです。そして、グラスは非日常を感じさせる軽さです。長い時間、グラスを持っていても手が疲れにくく、じっくりとウイスキーと向き合っていただけます。

静谷和典(しずや・かずのり)

1985年生まれ。栃木県出身。作新学院高等学校時代は競歩の選手としてインターハイ、国体に出場。国士舘大学時代からアパレル業界を経てバーテンダーに。
東京新宿にて「BAR Shinjuku Whisky Salon(バー・新宿ウヰスキーサロン)」と「BAR LIVET(バー リベット)」の2店舗を経営するオーナーバーテンダー。
新宿ウヰスキーサロンは、「2020 年世界が選ぶワールドベストバー東京の 10 選」にランクインした。2019 年にウイスキー文化研究所が認定する最難関資格「マスター・オブ・ウイスキー」を史上最年少で取得。また、ウイスキー検定 3 階級全国 1 位を達成するなど、ウイスキーに関して日々の研鑽を重ねる。
ウイスキーをベースとしたカクテル(Whisktail~ウイスクテイル~登録商標取得済み)の開発を通じて、ウイスキーをより身近な存在として幅広い方々へ楽しんでもらうための方法を模索しており、CT Spirits Japan カクテルコンペティション2021にてシングルモルト、グレングラントを使用したウイスクテイル[シェアードメモリー~2人の思い出]にてカクテル日本チャンピオンに輝く。2017 年より雑誌 Whisky Galore 公式テイスターを務め現在に至る。